平口洋の思い/ビジョン 文字サイズ
平口洋

「フェアトレード」

  日を追って寒さがつのるなか、耳寄りな話を聞きました。
ケニア産紅茶のエキスに、新型インフルエンザウイルスの働きを弱める効果があるというのです。
分析装置開発が本業で、私も支援してもらっているラボテック(広島市佐伯区)が、このエキスを含む「のどあめ」「うがい液」の製造に取り組んでいます。
ラボテックがケニア紅茶に注目したのは、フェアトレードがきっかけでした。
発展途上国の農産品や商品が、市場価格の変動のあおりなどで安く買いたたかれるのを防ぐため、適正な価格で輸入・販売し、貧困対策や環境保護に寄与しようとの運動です。
同社はそんな試みに共感し、社内にNPO法人の日本ケニア協会の事務局を置いて紅茶の販売に力を入れてきました。
こうした商品は採算ベースに乗りにくいだけに、広く流通するのは難しいかも知れません。
しかし、本当に困った人たちを市民が手助けすることにつながるなら、なんらかの施策がほしいところです。
かつて「ハート購入法」と名付けた法案づくりに取り組んだことがありました。
手袋など障がい者たちが作った製品を、たとえ市販の製品より少し割高でも、行政機関が前もって枠を決めて優先的に購入することを義務付ける内容でした。
授産施設の製品とフェアトレードで輸入した産物を、自動車道のサービスエリアに並べるような試みはできないものか・・・・・・。
  ハート購入法は民主党の横やりで実現できませんでしたが、今はそんなことを考えています。

(10年11月26日)

平口洋